中古マンションの登記費用相場はいくら?自分でやると安くなる?
中古マンションの登記費用相場はいくら?自分でやると安くなる?
中古マンションを購入する場合、戸建て住宅や新築マンションなどと同様、物件の価格に加えて税金や手数料などの「諸費用」が別途かかります。今回は、中古マンション購入時の諸費用の中から「登記費用」についてご紹介します。中古マンションを購入する前に、相場はいくらくらいなのか、少しでも安くする方法はないのかなど、登記費用に関する基礎知識を知っておきましょう。
中古マンションの登記費用とは
中古マンションの登記費用相場はいくらか
1.登録免許税
土地の所有権移転登記にかかる税金
…固定資産税評価額の1.5%
売買による土地に関する登記にかかる税金は、本来は固定資産税評価額の2%ですが、2021年3月末日までに登記を受ける場合は軽減措置が適用され、1.5%となっています。2021年4月以降は2%に戻る予定ですのでご注意ください。
建物の所有権移転登記にかかる税金
…固定資産税評価額の2%
床面積が50㎡以上で築年数20年以内などの要件を満たす場合は、軽減措置が適用され0.3%となります。
住宅ローンで中古マンションを購入する場合の抵当権登記費用
住宅ローンで借り入れをして中古マンションを購入する場合、所有権のほかに「抵当権」についても登記することになります。税率はローンで借り入れる金額の0.4%ですが、一定の条件を満たす場合は最大で0.1%まで税率が軽減されます。
【計算例】登録免許税の合計額
上記の割合に、購入物件の土地分と建物分の固定資産税評価額、住宅ローン借入額を当てはめて、登録免許税の金額を算出してみましょう。
(例)固定資産税評価額が土地分800万円、建物分1,200万円の中古マンションを、住宅ローンで2,000万円借り入れて購入する場合
土地の所有権移転登記の税額:800万円×1.5%=12万円
建物の所有権移転登記の税額:1,200万円×2%=24万円
住宅ローンの抵当権登記の税額:2,000万円×0.4%=8万円
登録免許税の合計額:12万円+24万円+8万円=44万円
2021年4月以降は土地の所有権移転登記の税額が増えて合計48万円となります。また、建物の一定要件を満たし軽減税率となり、住宅ローンを利用せずに購入する場合でも、登録免許税は合計で15万6,000円かかります。登録免許税は、固定資産税評価額の合計額の1%~2.5%程度の金額がかかると考えておくと良いでしょう。
2.司法書士報酬
中古マンションの登記を自分でやると安くなる?
しかし、自分で登記手続きをするには、書類だけでも以下のものを自分で入手する必要があります。
・売主の登記済証または登記識別情報
・売主の印鑑証明書(発行から3カ月以内)
・売主の固定資産評価証明書
・住民票(有効期限なし)
・委任状
・登記原因証明情報(売買契約証書/贈与契約証書/離婚日が記載された戸籍謄本など)
・登記申請書
このようにかなり手間がかかり、法律や不動産によほど詳しくなければハードルの高い方法といえるかもしれません。登記手続きは専門的な内容のため、基本的には司法書士に一任する方法が無難でしょう。
おわりに