初めての住宅ローン、 申し込み手続きの流れや必要書類は?
初めての住宅ローン、 申し込み手続きの流れや必要書類は?
「欲しいものは自分のお金で買う」ことは当然ですが、住宅は高額なため「全額自分のお金で」というのはなかなか難しく、住宅ローンを利用して購入するケースが現実的でしょう。 そこで今回は、住宅ローンの申し込みから融資実行までの手続きの流れと必要書類についてご案内します。
ステップ1.事前審査
住宅ローンは原則として、売買契約後でなければ申し込み手続きができません。しかし、これでは買主が資金調達できるどうかが不明なまま、先行して契約することになります。そうなると、せっかく契約しても融資を受けられずに購入を諦めざるを得ないケースが発生することも考えられるでしょう。 そこで多くの場合、契約を取り交わす前に「事前申請」を行います。申し込み手続きに入る前に住宅ローンの本申請に通りそうかどうかを判断する、簡単な審査です。
事前審査の結果は、通常2~3日で分かります。事前審査に通過したら、売買契約を結んだ上で住宅ローンの本申し込みを行います。
ただし、事前審査と本審査とは別物であるため、事前審査に通ったからといって必ず本審査も通るわけではないため注意してください。
ステップ2.融資申し込み
住宅ローンを申し込む際に必要となる、主な書類は以下の通りです。
申込人関係
- ・身分証明書(運転免許証または健康保険証)
- ・印鑑証明書(発行後3カ月以内のもの)
- ・住民票(家族全員の続柄記載があり、本籍記載のないもの)
- <会社員の場合>
- ・源泉徴収票(前年分)
- ・住民税決定通知書または課税証明書(直近分)
- <自営業者の場合>
- ・確定申告書(写)・同付表(3年分)
- ・申告所得税納税証明書(その1、その2)、事業税納税証明書(各3年分)
物件関係
- ・売買契約書(写)
- ・重要事項説明書
- ・図面・パンフレット(間取り、物件概要、価格などが分かるもの)
- ・建築確認済証(写)、検査済証(写)
- ・土地登記事項証明書(発行後3カ月以内のもの)
- ・建物登記事項証明書(発行後3カ月以内のもの)
- ・土地の公図(発行後3カ月以内のもの)
- ・地積測量図または実測図
- ・住宅地図
ステップ3.本審査
本審査では、年収に対する返済額の負担割合、勤続年数や雇用形態、マイカーローンやカードローンなどの借入状況、健康状況などがチェックされ、結果が出るまでは1週間ほどです。
また、民間の住宅ローンの場合、信用保証会社の利用や団体信用生命保険への加入が義務付けられているため、信用保証会社や生命保険会社もそれぞれ調査を行います。
ステップ4.融資実行
本審査に通ったら、いよいよ融資の実行です。具体的には、住宅ローンを実行する金融機関との間で「金銭消費貸借契約」を結ぶことで融資実行となります。融資の実行日や金利などは、このときに確定します。
融資実行の当日には売主に対して残代金を送金することになるため、あらかじめ売主と買主、および金融機関の3者間で、日程調整を行いましょう。
残代金を送金して物件を登記し、抵当権が設定されたら、住宅ローンに関わる全ての手続きは無事終了です。
最後に
住宅ローンの手順は、物件選びの流れと切り離して考えられません。
それぞれのタイミングでどのような手続きが必要なのかをしっかり確認して、基本的な流れを把握しておくことが必要です。
もし、「よく分からない」という場合には、不動産会社にはファイナンシャルプランナーや住宅ローンアドバイザーなどの資格者が多く在籍しているため、相談しても良いでしょう。