住宅ローンは繰り上げ返済した方が良いの?子育て世代のローンの組み方
住宅ローンは繰り上げ返済した方が良いの?子育て世代のローンの組み方
住宅ローンで取得した念願のマイホーム。繰り上げ返済をして、早いうちに返済を終わらせたいと考える方も多いでしょう。しかし、いざというときの預貯金の備えも必要です。特にお子さんがいる場合は、子どもの成長に合わせて資金が必要なタイミングも考慮しなければなりません。
今回は、住宅ローンの繰り上げ返済の種類や、子育て世帯がローンを組むときのポイントなどをご紹介します。
住宅ローンを繰り上げ返済する方法
住宅ローンの繰り上げ返済は、期間短縮型と返済額軽減型の2つの方法があります。
期間短縮型
毎月の返済額は変えることなく返済期間を短縮する方法で、利息の総支払額を減らせることがメリットです。住宅ローンをできるだけ早期に返し終えたい方に適しています。ただし、短縮した返済期間は変更することができないため要注意です。
返済額軽減型
返済額軽減型は返済期間を変えることなく毎月の返済額を減額する方法で、減額分をそっくり貯蓄などに当てられることがメリットです。収入が下がった、子どもの大学進学で教育費が増える、そんなときに適しています。
利息軽減効果でいえば、期間短縮型の方がすぐれています。
繰り上げ返済の注意点
住宅ローン控除が受けられなくなることも
住宅ローン控除の対象は、期間が10年以上の住宅ローンです。繰り上げ返済で、住宅ローン完済までの期間が10年以下になると、住宅ローンの控除制度が受けられなくなってしまいます。
団体信用生命保険の保障期間も短くなる
団体信用生命保険とは、住宅ローンの借り主が死亡、もしくは高度障害の状態になった場合に、住宅ローンの残金を保険料で完済できる保険です。住宅ローン借入時に申し込みますが、繰り上げ返済すると保障期間が短く、保障が小さくなります。
子どもがいる・子どもをもつ場合の住宅ローンの組み方
家族の将来のライフプランを見据える
住宅ローンを組むときに考えたいのは、今後の収入や支出を見据えることです。マイホーム購入はゴールではなく家族の新しい生活のスタートです。子どもが成長するにつれ、家計に占める教育費の割合は年々増えていきます。
収入面では、現在の仕事が将来的にどうなるのか。万が一事故や病気になり、思わぬ費用が発生したり、余儀なく退職したりすることで収入が大幅にダウンする可能性も、ある程度想定しておくことが重要です。
無理なく返せる金額を設定
借り入れる金額は、これらの将来的に必要な費用を考えてから決めるようにしましょう。住宅ローンの返済額は生活費や住まいの維持費、将来のための貯蓄などを差し引いた金額で決める。これが長期間きちんと返済できるコツです。
子育て世帯向けの住宅ローンとは
住宅ローンには、子育て世帯にうれしい特徴のあるものもあります。
病気、ケガなど疾病保障が充実している住宅ローン
疾病保障が付いた住宅ローンは多くあり、保険料は借入金利に年0.3~0.4%上乗せされるものがほとんどですが、中には保険料が無料の住宅ローンもあります。
さらに、がんや脳卒中などの病気やケガで入院した場合、毎月の住宅ローンの返済は0円になる場合もあるため、病気の可能性を考えるとありがたい住宅ローンです。
教育費がかかる時期は減額可能な住宅ローン
例えば、お子さんが2人いるとします。同時期に上の子が大学入学、下の子が高校入学など子どもの教育費がかかる時期は、返済が減額できる、という特徴をもつ住宅ローンです。繰り上げ返済で期間を短縮した分、元本の返済を止めることができます。
このように、子育て世代にありがたい制度を導入している住宅ローンもあるので、うまく利用して負担を減らすと良いでしょう。
最後に
子どもがいる世帯が住宅ローンを組む場合、将来的な病気のリスクや子どもの教育費のことなど、住宅以外の要素も考慮に入れた組み方をおすすめします。繰り上げ返済に関しては、期間短縮型と返済額軽減型のどちらが家庭にとってメリットが大きいか比較した上、ご検討ください。
リブランの特徴の1つに妊娠中・出産後のご成約が多いことが挙げられます。新しい家族が増えることは、住宅購入の大きなモチベーションとなります。住宅のことのみならず、将来のライフプランから住宅ローンや金融機関の選び方まで、トータルにアドバイス致します。ぜひ一度ご相談ください。